医院名:しもやま歯科クリニック 住所:〒359-1111 埼玉県所沢市緑町4-5-16 電話番号:04-2929-8181

根管治療(歯内療法)

歯内療法(根管治療)とは?

歯内療法(根管治療)とは?歯内療法とは、重度の虫歯や外傷などによって歯髄(歯の中にある神経)に細菌が感染し病気が発生した場合に行われる歯科治療のことです。
歯内療法の一つである根管治療は、抜歯せず歯を残すために根尖性歯周炎(歯の根の病気)に対して行う治療で、感染源を取り除いて歯の根を綺麗にします。

当院の主な歯内療法

当院の歯内療法は、大きく以下のように分類出来ます。

  • 生活歯髄療法

    健全な歯髄(歯の神経)を一部または全て残す治療

  • 再根管治療

    過去に行った根管治療をやり直す治療

  • 初回根管治療

    歯髄を始めて取り除く治療(抜髄処置)
    細菌感染した歯髄を除去する治療(感染根管処置)

  • 外科的歯内療法

    通常の根管治療では対処することが出来ない場合の治療(意図的再植術や歯根端切除術)

◆初回根管治療(感染根管)

  • 治療前治療前
  • ファイル試適ファイル試適
  • メインポイント試適メインポイント試適
  • 治療後治療後
  • 治療から6ヶ月後<治療から6ヶ月後

左上第二小臼歯の違和感を感じて来院。歯髄は死んでしまっており、根尖部分に透過像が確認出来ます。根管治療2回目で違和感がなくなったため、根管充填を行い、セラミッククラウンで修復。治療から6ヶ月後の経過観察では、根尖部分に透過像が消えていることが確認できます。

◆初回根管治療(抜髄)

  • 治療前治療前
  • 治療直後治療直後
  • 治療から2年後治療から2年後

左上第二大臼歯がズキズキと痛むということで来院。根管治療を行い、2回目には症状は改善したため、根管充填の後に修復処置を行いました。治療から2年後の経過観察も良好な状態を維持しています。

◆歯内ー歯周病変

  • 治療前治療前
  • 根管治療から6ヶ月後根管治療から6ヶ月後
  • 再生療法から6ヶ月後再生療法から6ヶ月後
  • 再生療法から1年後再生療法から1年後

重度の歯周病と歯内病変を併発しているケースです。歯髄が死んでしまっていたため、根管治療を行い、最低3ヶ月以上の経過観察後に歯周治療を開始。根管治療を終えてから6ヶ月経っても改善されていない骨の破壊の改善を試みるため、歯周組織再生療法を行いました。最終修復後も良好な状態を維持しています。

◆外科的歯内療法

  • 治療前治療前
  • 治療中治療中
  • 治療後治療後
  • 治療から1年後治療から1年後

20年以上に渡り歯茎から排膿しており、再根管治療でも治らなかったため、外科的歯内療法を行い改善した症例です。治療から1年以上経過していますが骨が良好に改善しているということがわかります。

◆再根管治療

  • 治療前治療前
  • 治療後治療後
  • 治療から1年後治療から1年後

噛んだ時に右下奥歯が痛むとのことで来院。数年前に他院で根管治療を行ったとのことでしたが、再根管治療を行いました。治療から1年後の経過観察時には、歯の根にあった病変が消失しているのがわかります。

歯の根の病気の原因・治療法

歯の根の病気の原因・治療法虫歯や歯周病というお口の中の病気は細菌が原因となって引き起こされる感染症であり、根尖性歯周炎の原因も細菌です。この病気はKakehashiらの論文により1965年に証明されました。

歯の根の中に細菌が存在しなければ、根尖性歯周炎になることはありません。
虫歯が重度まで進行してしまい、歯髄(歯の神経)を取らなければいけなくなってしまった場合の抜髄処置では、新たに根管内に細菌を侵入させないということが何よりも重要です。
既に細菌感染してしまっている感染根管処置や再根管治療では、新たに細菌を侵入させないだけでなく、根管内から細菌を綺麗に取り除くということが重要です。

ラバーダムについて

ラバーダムについてゴムのシートを使って治療する歯だけを口の中から隔離することを「ラバーダム防湿」といい、根管治療では非常に重要な設備の一つです。なぜなら、根管治療では口の中の歯垢や唾液などの細菌を排除し、可能な限り無菌的な治療を行う必要があるからです。
また、ラバーダム防湿は治療中に用いる強い薬剤が歯茎や喉の方に流れて、粘膜が傷ついてしまうことを防ぐ役割も果たしています。

アメリカの歯内療法学会(AAE)では、根管治療を行う時には必ずラバーダム防湿を行わなければならないとされています。しかしながら日本ではラバーダムの装着率は非常に少ないのです。

以下の動画から、ラバーダムの重要性を確認いただくことが出来ます。

根管治療に欠かすことが出来ないマイクロスコープ

根管治療に欠かすことが出来ないマイクロスコープ歯の根の中というのは細く、そして非常に複雑な構造をしており、肉眼では根管の奥まで確認することは不可能です。このような根管治療は歯科医師の経験や勘に頼る部分が多く、その不確実な要素の多さから、非常に難しい治療とされてきました。

しかしながら、マイクロスコープが登場した現在では歯の根の奥まで確認することが可能となり、精度の高い、安全な根管治療を行うことが出来るようになっています。
しもやま歯科クリニックではマイクロスコープを導入し、徹底的に再発のリスクを抑えた根管治療を行っております。
現時点では、日本全国を探してみてもマイクロスコープを導入している歯科医院というのはごく僅かですが、当院では精度の高い、再発リスクの無い根管治療のためにはマイクロスコープは必要不可欠だと考えています。

根管治療の流れ

  1. 初診
    症状などを詳しく伺い、診査・診断を行います。

  2. 治療
    治療回数は2~3回ほどです。1回の治療で通常60~90分ほどかかります。

  3. 経過観察
    経過観察は基本的に3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、4年で行うことが推奨されています。

根管治療のよくあるトラブル

根管治療のよくあるトラブル当院では、他院で根管治療を受けた結果、トラブルを抱えてしまったという患者様の再治療やご相談を行っております。実際に当院にいらっしゃった患者様の多くに見られた代表的なトラブルをご紹介います。

  • 何度通院しても痛みが治まらない
  • ファイル(治療器具)が折れて詰まってしまったため治療ができない
  • 歯の根に穴が空いてしまっていると言われた
  • 歯が割れてしまっていると言われた

この他にも根管治療のトラブルには様々な症例がございます。トラブルを避け、マイクロスコープを使った精度の高い治療を受けたいという方はぜひ埼玉県所沢市の歯医者「しもやま歯科クリニック」にお越しください。