医院名:しもやま歯科クリニック 住所:〒359-1111 埼玉県所沢市緑町4-5-16 電話番号:04-2929-8181

マタニティ歯科

虫歯予防をマイナス1歳から

虫歯予防をマイナス1歳から実は、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌は存在しておらず、無菌状態です。
それなのになぜ、人は虫歯になってしまうのでしょうか?
それは、虫歯菌が身近な大人から赤ちゃんに移ってしまうというケースが多いからです。特に、お母さんは赤ちゃんと接することが多いため、虫歯菌を赤ちゃんに移してしまわないように気をつけることが大切です。
また、妊婦さんが歯周病にかかっていると、早産や低体重児、流産のリスクが高まるということもわかっています。安全な出産、そして大切なお子さんの健康のためにも、妊娠中からしっかりとお口のケアを行っていきましょう。

お母さんの虫歯は子供に大きく影響します

お母さんに虫歯があると、お子さんの虫歯リスクが高まります
お母さんに虫歯がある子供と、お母さんに虫歯がない子供を比較したところ、お母さんに虫歯がある子供の場合、2歳の段階で虫歯になる確率が圧倒的に高いということが判明しています。
このことからもわかるように、生まれてくる赤ちゃんの健康なお口づくりには、お母さんのお口の健康状態が密接に関わっています。虫歯菌をお子さんにうつしてしまうことのないよう、妊娠中から治療や予防をしっかり行っていきましょう。

お口のトラブルを予防するこまめなケア

  1. 朝起きたら歯磨き
    寝ている時は唾液の分泌量が増えるため細菌が繁殖しやすい状態となっています。お口の中の細菌を除去して虫歯や口臭を予防するためにも起きたらすぐに歯磨きやうがいをしましょう。また、起きてすぐの歯磨きだけでなく、食後や寝る前の歯磨きもしっかりと行いましょう。

  2. こまめなうがい
    つわりが酷く、歯磨きをするのも辛いという時には無理をせず、うがいをこまめに行ってお口の中の汚れを洗い流すようにしましょう。うがいの時、フッ素入りの洗口剤を使うことでより効果が高まります。つわりが治まってきたら、しっかりと歯磨きでのセルフケアを行うようにしましょう。

妊娠中にかかりやすいお口の中の病気

妊娠中にかかりやすいお口の中の病気

妊娠性歯肉炎

妊娠性歯肉炎では妊娠初期のホルモンバランスの変化の影響によって、歯茎の腫れや出血が起こりやすくなります。通常の歯肉炎とは違い、痛みを感じにくい妊娠性歯肉炎は気づきにくく、いつの間にか症状が悪化してしまっているということもあるため注意が必要です。

妊娠性エプーリス

妊娠によって女性ホルモンが増加することで、歯茎が大きくコブのように膨らんでしまうというのが妊娠性エプーリスです。良性で自然に無くなってしまうことがほとんどですが、気になるという場合はお気軽にご相談ください。

虫歯・歯周病

妊娠中はつわりが辛く思うように歯磨きなどでケアできなかったり、嘔吐のときの胃酸は歯の表面を弱くしてしまうため、普段よりも虫歯・歯周病のリスクが上昇します。

妊娠中の最適な治療時期について

ベストな妊娠中の治療時期は安定期
歯科検診は妊婦さんご自身はもちろんのこと、生まれてくる赤ちゃんのためにも必要不可欠です。虫歯・歯周病の治療やお口のクリーニングに最適な時期としては、安定期と呼ばれる妊娠中期が適しています。
お腹の大きくなる妊娠後期は診療チェアに横になるのも辛かったり、赤ちゃんが生まれてからは子育てに忙しくなり歯科医院に行く時間がなかなか取れないという方も少なくありません。
そのため、安定期に入ったら痛みなどの自覚症状がなかったとしても歯科医院に足を運び、お口の中のチェックを行いましょう。

妊娠初期・4ヶ月(15週)まで

妊娠4~8週の診療は特に慎重に行います。また、出来る限り妊娠12週までは歯磨き指導、診査・治療計画に留めるようにしています。急性症状(歯が痛む、歯茎が腫れている)などがある場合は応急処置を行い、適切な治療は安定期に入ってから行うようにします。

妊娠中期(安定期)・5~7ヶ月(16~27週)

胎児が胎盤により安定することから妊娠中期は安定期とも言われます。通常の歯科治療やレントゲン撮影、投薬などの治療も安定期に入ると安心して行うことが出来るようになります。妊娠初期に応急処置のみ行った部分の治療は、この時期に行います。

妊娠後期・8ヶ月(28週)以降

早産などの危険を回避するため、妊娠後期の治療は応急処置までに留めるようにしています。お腹が大きくなると、治療のために仰向けになった時に静脈が圧迫されることで血圧が低下する可能性があるため、治療が必要な部分がある場合でも一旦治療はストップし、出産後に治療を再開します。

スタッフ紹介

経歴

2005年
日本歯科大学 卒業
同大臨床研修課程 修了
2006年
日本歯科大学付属病院 勤務
2007年
口腔介護リハビリテーションセンター 併任
2010年 
マタニティ治療外来

資格

    • 摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士
    • ホームヘルパー2級

所属団体

  • 日本老年歯科医学会
  • 日本障害者歯科学会
  • 日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
  •  

    著書(一部のみ)

  • 口から診える症候群・病気
  • マタニティ治療外来~命を育む女性の口腔保健のために~